HSPのあなたは飲み会やパーティーが苦手で、誘われるたびに憂鬱になっていませんか?
この記事では、HSPのための【飲み会対処法】をお伝えしています。
- 飲み会に参加するしない、で悩んでしまう
- 自分の時間を長時間奪われるのが嫌でたまらない
- 飲みの席で何を話せばいいのかわからない
- がんばって参加したのに、後で自分を責めてしまう
などなど。
人といると疲れてしまうHSPのための、飲み会対処法が列挙されていますので、気になる方は読んでみてください。
Contents
HSPは大勢で集まる飲み会やパーティーが苦手
内向的で人といると疲れてしまうHSPにとって、飲み会は試練の場ですよね。
大人数の場や居酒屋はどうしても騒がしくなりますし、ましてやアルコールが入れば余計のこと。
食べ物だけでなくタバコの臭いや隣に座った人の汗の臭いが気になってもがまんするしかなく・・・。
さらに場の雰囲気にあわせて会話も盛り上げないといけませんし、上司のグラスが空いているけど席が遠い・・・、などなど。
気になることがいっぺんに押しよせてきますよね。
HSPにとって飲み会やパーティーのように大勢の人が集まる場は、
となってしまい、楽しめないことが多いのではないでしょうか?
さらに悩ましいのが、飲み会で同席するのはさほど仲の良くない人だったり、全く知らない人だったりしますよね。
こういった大勢の集まりは社交やコミュニケーションの場でもありますし、社会人だったら避けて通るのは難しい場面でもあります。
では、HSPはどうやって飲み会やパーティーを乗り切っていけばいいのでしょうか?
誘われたときの心がまえから、コミュニケーションの取り方などをご紹介していきます。
HSPなら知っておきたい飲み会3か条
飲み会に誘われると本当は行きたくないのに、断ることに抵抗があって言い出せない。
返事を言いそびれているうちにズルズルと行くことになってしまった。
こんなことありませんか?
行きたくないのに断れない・・・、とグジグジ悩んでいることもイヤになってくるものですよね。
そんなHSPの方に3つの心得をご紹介します。
- マイルールを決めておく
- ずっとその場にいなくてもいい
- 意外と盲点!?幹事になるって手も
①マイルールを決めておく
これは私が実践しているルールですがサンプルとしてご紹介します。
- 一次会だけ参加する
- 忘年会、歓送迎会など、行事的な飲み会だけ参加する
- 行きたくない飲み会は3回に1回だけの参加で
- メリットがありそうなときは参加する
このように、自分なりの譲歩できる飲み会ルールをあらかじめ作っておくと、参加する、しないでイチイチ悩まずに判断することができます。
私が在籍している会社は残念ながら宴会好きが多く、ことあるごとに暑気払いだ! 慰労会だ! ノルマ達成記念だ!と祝杯を強要されるので、号令がかかるたびに顔は笑い、心は思いっきり憂鬱になっていました。
でも、「節目となるような重要な飲み会(例えば忘年会や歓送迎会)は参加する」、というマイルールを決めてからは全部につきあう必要がない、と頭を切り替えるようにしました。
まったく参加しない訳ではないので、ある程度メンツは保てますし、いちいち行くか行かないか、断るかどうしようか悩まずにすむのは精神衛生上、とてもよかったです。
②ずっとその場にいなくてもいい
HSPのあなたは飲み会に参加するたびにクタクタになり、疲労困憊していませんか?
HSPは一日の仕事を終えた時点ですでに情報過多になっていて、エネルギーは残りわずかになっているものです。
一次会から二次会、さらには三次会まで付き合っていると翌日の予定まで影響が出てしまいかねません。
なので、おすすめしたいのは「参加時間を減らす」ということです。
- 一次会だけ参加する
- 途中で帰る
- 途中から参加する
- 頻繁にトイレ休憩をとる
- 電話がかかってきたフリをして退席する
一次会だけならば長くて3時間のガマンですし、終わりが見えていると頑張れるものです。
また、早めに帰宅して疲労回復の時間を持つことができる点も大きいです。
とりあえず一次会だけ参加しておけば義理は果たせますし、周囲に「とことん付き合うタイプではないんだ」と認識してもらえる点も、後々大きなメリットになってきます。
③意外と盲点!?幹事になる
内向的なHSPが幹事!?と抵抗があると思いますが、副幹事のようにフォローする役割ならばHSPは適任だったりします。
細かいところまで気が利きくので、幹事は盛り上げ役に徹することができて案外重宝されるのです。
周りも「幹事だから忙しい」と認識してくれるため途中退席がしやすいですし、実際、飲み会当日はやることがいろいろ発生するので役割があるほうが気がラクだったりします。
また、幹事の特権として飲み会の場所を選べるという点もあります。
禁煙で静かで落ち着いた個室を選んだり、取り分けないですむ料理にしたりと、ある程度は自分のこだわりを利かせられる点はメリットでしょう。
ただし幹事だからといってあれこれ気を遣いすぎて疲れないようにしてください。
飲みの席のコミュニケーション対策
飲み会で何がつらいかというと、何を話せばいいのかわからなかったり、会話が続かなくなって沈黙になってしまうのが怖いからではありませんか?
また、盛り上がっている集団の中でひとりぽつーんと入れなかったりした時のアウェー感も居たたまれないですよね。
非HSPが難なくただ楽しんでいる姿を見ると…、余計に気持ちが引いてしまうのも無理はありません。
そこで、ちょっと考えてみてください。
HSPのあなたは飲み会が嫌いだし、うざいし、疲れるから行きたくない。
そんなストレスがかかるとわかっている場所に自ら奮起して参加しているのです。
偉くないですか? すごくがんばってますよね?
そのうえで、この2点を心がけてみてください。
- おもしろい会話はできなくていい
- 聞き上手に徹する
①おもしろい会話はできなくていい
おもしろいリアクションや気の利いた返答ができなくて場を盛り下げてしまった…。
飲み会の帰り道など、私はよく落ち込んで反省していたのですが、そもそも自分はお笑い芸人でも女子アナでもないので、そんな役割をしなくてもいいという事実につい先日、やっと気が付きました。
非常に遅すぎる気づきでしたが(笑)。
- 会話をとぎれさせてはいけない
- 盛り上げなくてはいけない
- 話題がおもしろくなくてはいけない
HSPの人はなぜだか勝手に飲み会はこうあるべきと思い込んでいませんか?
そのプレッシャーの裏には、「相手によく思われたい」という気持ちがあるためにがんばってしまうのですが、そんなに努力してまで好かれたい相手かな? と冷静に考えてみてください。
大概は、NOだと思います。
先ほども言いましたが、HSPの人は「飲み会に参加しているだけで〇」なのです。
苦手なものにあえて挑んでいるので、参加している時点でミッションは完了、と設定しましょう。
ついついHSPの人は気を遣って「相手の人に楽しいひと時をすごしてもらわなくては」なんて本気で思ってしまいますが、そもそもそんなにもてなす必要はなかったのです。
アウェー(飲み会)で高パフォーマンスを発揮しようなんて、ちょっとハイレベルな戦いを挑みすぎですよね(笑)。
HSPの個性や感性が活かせる場所は飲み会の席ではなくて、別の場所にあるはずです。
ここは割り切って、「参加しただけで充分」と合格点を出してあげましょう。
②聞き上手に徹する
自分からしゃべるのが苦手、というHSPの方は聞き上手に徹することで相手に気持ちよくしゃべってもらい、その場を乗り切りましょう。
昔からよく言われている会話術が簡単で案外、間が持ちます。
さ さすがです
し しらなかったです
す すてきです、すごいですね
せ センス良いですね
そ そうなんですね
この相づち繰り返しておくと本当にどうにか時間は過ぎてくれます。
私はただただ、順番に繰り返してやり過ごしたことがあります。
相手が口数の少ない人だった場合
相手が知らない人で、しかも無口だった場合。
これが一番困るパターンですが、お互いの共通項をさがして話していきましょう。
- 飲み会のお店の話しをする
- メニューについて話す
- 相手の身に付けている物、服装などを褒める
その場でお互いに目にしているものだと無難で話しやすいですよ。
また、表情や態度で全面的に「お話、聞いてます!」と示しておくと、相手の人も話しやすくなり、場の雰囲気がかなりよくなります。
会話以外も充分コミュニケーションになるので、よかったらお試しください。
表情や態度で「あなたの話を興味深く聞いています!」と示す
飲み会が終わるたびに自分を責めてしまうHSPさんへ
飲み会が終わったあと、HSPのあなたは自分を責めてはいませんか?
イヤイヤながらも奮起して参加した飲み会なのに、「やっぱり行くんじゃなかった」と後悔したり。
ワイワイ騒いでみんながハイテンションななか、ひとりついていけてなかった事を反省したり。
疲れと後悔と自責の念が…、かなりな大波になって襲い掛かってきてませんか?
でも、楽しくなかったのも、飲み会がしんどくて仕方ないのも、あなたのせいだけではありません。
飲み会を楽しめるか否か、その分かれ目はいっしょに集うメンツによる部分が大きいからです。
HSPは気心の知れた人と、できたら少人数でじっくりとリラックスして飲むほうが向いています。
心を開くまでに時間もかかってしまいますし、それは無理にこじ開けられるものでもないので、HSPのあなたが本当に飲みたい人と語り合えば、きっと楽しいひと時になることでしょう。
そこに無理やがんばりは、必要ないはずです。
非HSPに比べたら社交性は乏しいし人見知りはするしで、いいところがないように思えるかもしれませんが、タイプが違うだけのこと。
HSPは少数の人と、深くじっくり付き合う
非HSPは広く、誰とでもすぐに仲良くなる
それだけのことです。
世間一般的には非HSPの方が多いですし(HSPは5人に1人)、社交性のある方が良し、と見なされている傾向が強いため肩身が狭いのは事実です。
ですが、HSPの強みは、質の高さです。
うまく立ち振る舞えなかったからといって、どうか落ち込んだり悩んだりせずに、自分が本当にお酒を飲みたい人、語り合いたい人としあわせな時間を過ごしてください。
ドンチャン騒ぎとは違う、上質な飲み会はHSPならではの楽しみ方なのですから!