サクっと読めるマンガから、深く知りたい人向けのもの、元気がでるもの、体験談など、それぞれ違ったアプローチで書かれている10冊を選びました。
私自信がHSP(HSP/HSS)なので、自分のことを知りたくてとにかくHSPについて書かれた本はほぼ読み漁ってきましたが、中には「また同じことが書いてある」と損した気分になることも。
なので、HSPについて知りたいと思ったらまずは読むべき10冊で、コンセプトがダブっていない本をご紹介しています。
おすすめのポイントをまとめていますので、あなたの知りたいHSP本を手に入れてみてください!
Contents
- 「HSPの基礎知識」がつまった一冊『敏感すぎる自分」を好きになれる本 』
- 「繊細さ」で悩んできたのなら『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
- イルセ・サンの続編・お悩み解決に『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』
- 『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』はポジティブなHSPの取説!
- HSPのバイブル的一冊!『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』
- 幻のHSP恋愛本『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』
- HSPあるあるが満載の4コマ漫画『敏感にもほどがある』
- 前向きな気持ちになれる応援本!『敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方』
- 的確なアドバイスが凝縮!『マンガ 敏感すぎて、「毎日がしんどい」を解決する5つのメンタル術』
- HSPの体験談なら『脳科学医が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法』
- まとめ~本を読んで知識を自分のモノにしよう!~
「HSPの基礎知識」がつまった一冊『敏感すぎる自分」を好きになれる本 』
『敏感すぎる自分」を好きになれる本 』 長沼 睦雄著
おすすめ度
HSPって単語は知っているけれども、基本的なことはわからない、という初心者向けの本です。
HSP全般について網羅されているので、ひととおり理解したい人には最適です。
・HSPの特徴
・敏感さゆえに感じてしまう「生きづらさ」の軽減方法
・繊細な特徴の活かし方
・非HSP向け「HSPとのつきあい方」
著者の長沼睦男先生は現役の精神科医で、日本では数少ないHSPの臨床医です。
2000年ごろから臨床経験を重ね、数多くのHSPの方々を診てきたそうです(今も北海道ので診察をなさっています)。
実際にHSPの悩みや相談をうけてきた経験を活かし、この本を書き上げたのだとか。
文字ばかりですが長沼先生の視点がとってもやさしく、わかりやすい言葉づかいで説明されています。
まずはHSPの最初の手はじめとしておすすめの本です。
「繊細さ」で悩んできたのなら『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち イルセ・サン著
おすすめ度
デンマークで長年HSPのカウンセリングを行ってきた、イルセ・サンさんが書いた本です。
彼女自身もHSPであり、また牧師さんでもあるので、とても文章が静かで読んでいて心が落ち着きます。
・デンマークで新たに開発されたHSPの自己診断テスト
・HSPの特徴や傾向
・HSPが抱えやすいメンタルの悩み
・鈍感な人たちとつきあう方法
・HSPが幸せを味わうためのヒント
自信を取り戻して、ありのままの自分でいる勇気をくれる一冊です。
神経が高ぶっているときに読むと落ち着きをとり戻せますよ。
精神的なアドバイスが欲しい人向けです。
イルセ・サンの続編・お悩み解決に『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』
敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント イルセ・サン著
おすすめ度
先ほど紹介したイルセ・サンの続編です。
この本は「自分らしくありたい!」と思っているHSP向けに対処法のあれこれが書かれています。
彼女も長沼先生と同じく、心理療法の現場でHSPや内向的な人をヒアリングした経験から、このアドバイス本を記したのだそうです。
実際の現場の声が反映されているので、アドバイスが具体的です。
・敏感度や内向度/外向度の診断テスト
・HSPの気質、内向的な人のタイプとは
・HSPがラクに生きるヒント
外向的で鈍感な人ばかりが活躍しやすい社会のなかで、どうやったら繊細で少数派のHSPや内向的な人が自分の個性を生かせるのか。
どうしたらラクに思うような生き方ができるのか。
そんなヒントが満載です。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』はポジティブなHSPの取説!
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 武田友紀著
おすすめ度
この本は著者の武田さんご自身がHSP、かつHSPカウンセラーなので、とことんHSP目線で書かれています。
実際に有効だったアドバイスが満載の実用書で、読むだけでポジティブな気持ちになれる点が超オススメです。
HSPの本は、どうしても神経質だったり過敏さからくるマイナスな面にスポットライトがあたってしまうので、たまに読んでいてしんどくなることがあるんですよね。
それが、まったくありません!
武田さんはHSPの繊細な感性をとことん大切にすることで人間関係も仕事もラクになる、と言っています。
・繊細さん(HSP)が元気に生きる技術
・ストレスや人間関係をラクにする技術
・自分らしくのびのび働く技術
・繊細さんが本音でいきる技術
繊細なままでいいんだ、本音で生きられるんだ、と勇気が湧いてきますよ!
HSPのバイブル的一冊!『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 エレイン・N・アーロン著
おすすめ度
HSPの概念を生み出したエレイン・アーロン博士によるHSPが世に広まったきっかけになった本です。
HSPについてより深く知りたい、知識を高めたいという方向けの本です。
HSPの第一人者のエレイン博士は心理学者で、ご自身の生きづらさからHSPの研究がはじまりました。
この本では、研究がはじまるきっかけから、HSPの特徴、対処法、調査や研究結果などものすごく細かに述べられています。
その掘り下げ方が深いため文章量も多く、ちょっとくじけてしまう方もいるかもしれません。
けれども、ここに述べられていることはHSPの基礎であり、教科書です。
HSPであるあなた自身をよりよく理解するためには、一度目を通しておいたほうがいい一冊です。
・HSPの基本情報や特徴
・HSPの健康と生活
・HSPの心理的影響
・HSPの社会生活
・HSPの仕事
・HSPの恋愛と友情
・心に負った傷の癒し方
・HSPとスピリチュアル
幻のHSP恋愛本『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』
敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。 エレイン・N・アーロン著
おすすめ度
HSPの方って、恋愛が苦手ではありませんか?
うまくいかない恋愛の原因がHSPにあったとしたら…。
前述のエレイン博士による、HSP本第2弾は、なんとHSPの恋愛についてです。
・HSPやHSSの気質について
・ジェンダーと敏感さの関係
・HSPが恋愛を避けてしまう理由
・HSPが激しい恋に落ちるわけ
・気質の違う者同士の恋愛
・HSP同士の恋愛
・HSPのセクシャリティについて
・HSPのスピリチュアル性
海外のカップルの事例を紹介しながら特徴が説明されています。
研究内容とエレイン博士の考察が、これまた深く述べられているので、どちらかというと学術的で「恋愛のワクワク」みたいなエンタメ性は少ないです。
残念ながら現在は絶版となっているため、1万円ほどの高値がついてしまっていてなかなか手にすることはできません。
なのでご紹介するのをためらいましたが、それでもやはり、HSP第一人者のエレイン博士がHSPの恋愛を解き明かしたこの一冊は、もし手にする機会があったら読んでもらいたいと思います。
HSPあるあるが満載の4コマ漫画『敏感にもほどがある』
敏感にもほどがある 高橋 敦著
おすすめ度
HSPである著者がHSPの困った日常を描いた「HSPの生きづらさ」マンガです。
えっ、こんなこともHSPだからだったの!といった細かい日常あるあるに気づける点がおもしろいです!
漫画と簡単な解説がかかれているので、スラスラ読めて深くうなづける一冊です。
家族や恋人にHSPを知ってもらいたいときに渡して読んでもらってもいいかもしれません。
・HSPならではの困った日常あるある
・人間関係の困ったあるある
・著者の対処法(転職や対人関係)
ちょっと神経質な傾向が強めの著者さんなので、すべてに同意しかねる点があるのも確かです。
けれども、内に秘めていた生きづらさのあれこれが書かれているので、「あぁ、おんなじ思いをしている人がいる!」「わかる、わかるよぉー!」と共感が止まらなくなるはずです。
私は自分がHSP仲間を求めていたことに気づかされた一冊でもあります。
前向きな気持ちになれる応援本!『敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方』
敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方 保坂隆著
おすすめ度
この本はHSPの気質をプラスにとらえて、幸せに生きていこう!と提案している本です。
過敏であることを悩みではなく、天性に恵まれた才能なんだ、と考え方のスイッチを180度転換する方法が書かれています。
・日本人向けにアレンジされたHSPチェックリスト
・才能の活かし方
・適職や仕事での繊細さの活かし方
・つらいときのモチベーションの持ち方
・自分を守る方法
・HSP向けのリラックスの仕方
無理にポジティブになろうと言っているのではなく、HSPにはこんないい所があるよ、長所をどんどん活かしてみようよ、と多くの例を挙げて提案してくれています。
つい自分を責めて卑下してしまうクセがある私は、「言って欲しかったことが書いてある!」と感じました。
前向きになれ、かつ気づきをもらえる一冊です。
元気になりたいときは手に取ってみてください。
的確なアドバイスが凝縮!『マンガ 敏感すぎて、「毎日がしんどい」を解決する5つのメンタル術』
マンガ 敏感すぎて、「毎日がしんどい」を解決する5つのメンタル術 ゆうき ゆう著
おすすめ度
マンガだからと侮るなかれ、精神科医のゆうきゆう先生の化身?と思われる医者の「心賀 鈍(こころがどん)」が解決法をズバズバ述べていきます。
1センチくらいのとっても薄い本ですが、ストーリーの中にポイントがこれでもかっ!というくらい出てくるので、改善方法や考え方を理解するとっかかりにとてもいいと本だと思います。
・敏感さからくる悩みを起動修正する5つのメンタル術と3つの会話テクニック
・人間関係の悩み
・内気な自分の悩み
・異性関係の悩み
・マイナス思考の悩み
ギャグ漫画風なので深刻にならずに、改善ポイントが頭に残る感じです。
アドバイスが覚えやすいので「今日からちょっとやってみよう!」と思える点がすごく役立つと思います。
HSPの体験談なら『脳科学医が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法』
脳科学医が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法 高田 明和著
おすすめ度
HSPであり、うつ病も患っていた脳科学医の体験談とアドバイスが語られています。
著者の高田先生は齢80をこえてなお、『HSPとうつ 自己肯定感を取り戻す方法』を出版されています。
アメリカで10年間、脳科学を研究されたり、医科大の名誉教授をなさっていたりと立派な肩書きをお持ちのお医者さんですが、ガラスのハートの持ち主でいらっしゃいます。
先生が働き盛りだったころはまだHSPの概念もなかったため、苦心されてきた様子や支えになった奥様への感謝の想いがありありと伝わってきます。
各章ごとに添えられたひとことアドバイスが、高田先生が自分自身に言い聞かせてきた言葉なんだろうな、と感じました。
・脳化学医である高田先生のHSP奮闘記
・経験をもとにした苦しみの具体例やアドバイス・敏感さと付き合っていく方法
生きづらさを懸命に分析し、どうしたら考え方や性格を変えられるのか、様々な対処法を試してきた経緯と実直な言葉が心に染みますよ。
まとめ~本を読んで知識を自分のモノにしよう!~
いかがでしたでしょうか?
HSPに関する初歩的な本を中心にセレクトしてきましたが、たくさんあるのでまずは気になった一冊から読んでみてください。
メンタル的に辛くて活字はちょっと・・・というときにはマンガだと読みやすくておすすめです。
逆に読むとちょっとがんばってみようかと気力が湧いてくる本もありますので、いつでも開けるように側に置いておいて欲しいと思います。
本って、読んでいて知りたいことや言って欲しい言葉がみつかるとうれしいですよね。
そんな喜びをおすそわけできるといいのですが。
あなたのお役に立てる本がみつかりますように!