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HSPの映画『Sensitive :The Untold Story』上映会に行ってきました

I WATCHED Sensitive The Untold Story
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HSPの映画『Sensitive :The Untold Story』上映会に行ってきました

sishakai

2019年11/18(月)、東京青山にある東京ウィメンズプラザで上映された、HSPの映画『Sensitive :The Untold Story』を観に行ってきました。

『Sensitive :The Untold Story』とは、HSPの提唱者である、エイレンN.アーロン博士の研究を元に、2015年にリリースされたアメリカのドキュメンタリー映画です。

これまでも何度か上映されていますが、私は前回、定員オーバーのために申し込みができず、数か月待ってやっと見ることができました!

今後も上映していく予定みたいですよ。

申し込み制なので、見たい!という方のために主催者の皆川公美子さんのサイトを貼っておきます。

https://www.kanseikids.com/

こちらで告知されると思うので探してみてくださいね。

 

地方でもまれにですが上映会が開催されているようです。

でも、なかなか足を運べない~!という方は、Amazonプライムビデオで観ることができますよ

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※ただし日本語字幕はついていませんので、ご注意ください(上映会のは日本語字幕つきです)。

Amazonプライムビデオは「プライム会員」に登録すると30日間の無料体験ができるので、この間ならタダで観られます♪

※無料体験中はいつでもキャンセル可能ですが、30日間が終わると有料会員に自動移行されてしまうので注意してください!

有料といっても、月400円ほどで映画やドラマ、音楽や本が見放題なので元は取れちゃうと思います。

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『Sensitive :The Untold Story』はこんな映画

Sensitive The Untold Story

『Sensitive-The Untold Story』はこんな内容です。

Sensitive-The Untold Story is a groundbreaking documentary that is based on the findings of bestselling author-psychologist Dr. Elaine Aron (The Highly Sensitive Person) and features Grammy winning singer Alanis Morissette. The film examines in depth the often misunderstood psychological trait of high sensitivity, features insightful interviews with world renowned scientists and reveals compelling stories of highly sensitive people.』

【日本語訳】Sensitive-The Untold Storyは、ベストセラー作家で心理学者のエイレンN.アーロン博士(The Highly Sensitive Person)の発見に基づいた画期的なドキュメンタリーで、グラミー賞を受賞した歌手アラニス・モリセットを特集しています。この映画は、しばしば誤解される高感度の心理的特性を深く調べ、世界的に有名な科学者との洞察に満ちたインタビューを取り上げ、非常に敏感な人々の説得力のある物語を明らかにします。

https://www.facebook.com/sensitivethemovie より引用

 

内容は約60分ほどと、とてもコンパクトにまとめられており、アメリカのドキュメンタリーらしく、様々な人のインタビューで構成されています。

中でもアラニス・モリセットのインタビューにはグッときてしまいました。

そう、彼女はHSPなんですね!

他には

  • エイレン.N.アーロン博士
  • 脳科学者や神経学者
  • 遺伝子、扁桃体の研究者
  • 大学教授
  • 心理療法士
  • 支援団体主催者
  • HSPとその親

など、HSPのインタビューを中心に、その不可解で謎めいた事例が紹介されていきます。

この映画は内容がぎっしり詰まっているうえに展開がめちゃくちゃ早いので、会場におられた方は皆さん、

Aさん
Aさん
脳みそがパンクしそう!
Bさん
Bさん
早すぎてよくわからない部分があったからもう一回観たい!

とおっしゃっていました。

映像でのHSPの情報は、皆さんあまり目にしたことがないと思います。

しかもHSPの提言者であるエレイン博士が直に解説されているので、機会があったら観てみてください!

 

あなたがHSPなら、共感の嵐!フラッシュバックの嵐におそわれるでしょう!

hanging grayscale photos

これを読んでくださっている方は、まだHSPの概念がなかった頃に子供時代をおくった方が多いかもしれませんね。

そんな方は自分も親も「HSP(HSC)」としての適切な扱いを知らなかったため、様々な葛藤や孤独を抱えてきたことと思います。

故に、この映画は共感がとまらないと思いますよ!

次々と展開されるエピソードのひとつひとつが、観客の「センシティブ」な出来事をこれでもかとばかりにフラッシュバックさせてきます。

会場では涙を流されている方もいらっしゃいました。

 

私も例にもれず、自分の体験を思い出していたため、めっちゃ疲れました(笑)。

同時上映で自分の体験記も並行して観ているような感覚だったのです。

叶うならば、スローでもう一度、じっくり一時停止しながらかみしめるように観たいです。

 

色んな気づきも得られました

フラッシュバックで過去に起こった出来事を振り返っていると、それに付随して様々な感情もこみあげてきました。

当時は幼くてうまく言葉にできなかった「理解されない悲しみ」、「葛藤」、「怒り」、「失望」、「孤独」…。

もう折り合いはつけられていると思っていたのに、ものすごく感情を揺さぶられてしまいました。

「わかってもらいたい」

「複雑な心境を知られたくない」

「子どもらしくいなくちゃ」

 

こんな思いがあったから、いつも私はわかりやすい道化役をしていたのか!

 

自分の性格を作り上げてきた要因が明らかになるなんて思ってもみなかったので少し驚きました。

そして、「よしよし、いろいろ大変だったね」と当時の自分を労わってあげたいと思ったら、涙がこみ上げてきてしまいました。

この映画、こんな感情のアップダウンの連続です(笑)

 

HSCには親の理解を、そして男性のHSPにも…

woman hugging boy on her lap

映画では、HSCの男の子を持つある家族のエピソードが語られます。

男の子は物事をじっと静かに観察し、状況を理解しようとする典型的なHSC。

それに対し父親は、「男たるもの、強くあれ!」という考えの持ち主で、自分もその理想に従って行動してきたようでした。

そんな夫と息子の間で苦慮しながらも、息子に寄り添い、優しく守る妻(HSPかな?)。

 

印象的だったのは、学校でいじめられた息子のことを夫婦が話し合っているシーンのことです。

父親は「過保護はよくない! いじめられているなら自分で立ち向かえ!」と戦えと言わんばかりの勢いで母親をがなり立てていました。

母親は意見を言いながらも冷静に夫を落ち着かせようとしていましたが、二人の話し合いは平行線のまま…。

そんな二人の会話を息子は離れたところからじっと聞き耳を立てている、という映像でした。

 

私は胸が苦しくなりながら映画の中の父親に怒りを覚えていました。

そして、映画の中の男の子と同じように、大人の会話を聞いては悲しい気持ちになっていた幼い頃の自分を思い出していました。

 

HSCは自分の消極的なところや怖がりなところを親が「恥じている」ことを知っていますよね。

お父さんお母さんが望むような活発な子じゃなくてごめんなさい

本当はひとりでいたいけど、友だちと遊んでて欲しいんだよね

せっかく遊園地に連れてきてもらったんだから、疲れたって言っちゃダメだ…

非HSPの親を持ったHSPなら、こんな風に気を遣ったり親の期待に応えられないことに申し訳ない気持ちになっていたことがあると思います

同時に、そんな自分を否定して、自信が持てなかったかもしれませんね。

あぁ、その場に現在の自分がいたら、幼い自分にも親にも、

「それはHSCだからなんだよ! 悪いことなんかじゃないんだから!!」

と言えるのに…。

映画の中でも同じような体験をしていたHSPが、幼い頃を回顧していているシーンがあり、あぁ、みんなたどってくる道なんだなぁと思いました。

 

 

その後、映画ではこの家族には意外な展開が訪れます。

ネタバラシになるのでここでは書きませんが、HSP男性が抱えている「男としての規範」に縛られている不自由さを考えずにはいられませんでした。

HSPの比率に男女差はありません。

上映会は平日だったせいか、HSCの子を持つ母親の参加が多かったように見受けられましたが、私は是非ともHSPの男性にも観てもらいたい映画だな、と思いました。

 

さいごに

A girl with her mouth tightly tied

この映画はものすごい情報量と共に私の眠れる感情を引き起こしてくれましたが(笑)、鑑賞後もあれこれと考えるテーマを与え続けてくれています。

映画の中では、別の親子のすれ違いエピソードも語られていました。

非HSPの親はHSPの我が子を、

「どう育てていいのかわからなかった」

と言っていたのですが、本当にその通りなんだと思います。

まずはこの深い溝を埋めるためにも、早くHSPのことが世界中に正しく知れ渡って欲しいと思います。

そして、HSCには充分すぎるほどのケアが行き届くようにと切に願います。

 

映画の後半は、HSPの仕事や才能について語られているのですが、どうやって強みを活かしたらいいのか、参考になる事例がたくさん散りばめられていました。

私は、

「HSPがしあわせに、自分らしく在れるように」

との思いからこのHPを開設したのですが、そのヒントもたくさんもらうことができました。

この映画のようにHSPの人の役には立てないだろうけど、何かしら手助けとなるような情報をお伝えしていけるようにがんばらないとな、と思わせてくれる映画でした。

あなたがHSPなら、この映画は励みになると思いますよ!