この本は、「不快なことをどうしてスルーできないのか?」と悩んでいるHSPの方にはオススメの一冊です。
HSPの真逆とも言える「鈍感力」を身につければ、不快なことはスルーできちゃうんです!
え、そんなのムリでしょ、HSPだし
と思うかもしれませんが、「この本はHSPのために書かれた」と言っても過言ではないほど。
繊細で傷つきやすく、不快なことにいちいち振り回されている人が「スルーするスキル」を身につけて、人生をラクに生きていこう!ということが書かれています。
ね、ドンピシャでしょ?
もう少し詳しく言うと、
・すぐに傷ついて不快なことに振り回されてしまうワケ
・不快なことをスルーできない仕組みは自分の●●が原因だった
・敏感な人が「鈍感」になる方法
・スルースキルのパターン別、対処法
という内容です。
過敏に反応してしまう仕組みから、不快なことに遭遇したときの対処法までわかりやすく書かれているので、「腹落ち」できると思いますよ。
「やりたいことを自由にやれるようになる」スキルが満載なので、HSPの方ならちょっと読んでもらいたい一冊です。
詳しいことは下記の記事にまとめましたので、よかったら読んでみてください。
さぁ、あなたもスルースキルでイヤなことは上手にかわし、イライラな毎日から脱却しませんか?
Contents
著者の大嶋信頼先生はHSP !?
『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』は、心理カウンセラーの大嶋 信頼先生が書いた本なのですが、ご本人はHSPだと思われます。
特に明言はされていないのですが、著書の中で
めちゃくちゃいろんなことに敏感で、ちょっとしたことでもすぐに気になってしまう
~『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』から引用
とありますし、体験談や他の著書の内容から推測するに、HSPであることは間違いないはずです。
カウンセリングにいらしてくださる「敏感すぎる仲間たち」が、いつの間にか鈍感になってスルーできるようになった時に
「あ! これまでと違った美味しい人生を生きられるようになっている!」と嬉しくなるんです。
さらに、同じように私も鈍感になっていて、
「あ! 人生ってこんなに楽に生きられるものなんだ!」と、これまで体験したことがなかった不思議な感覚を感じることができたんです。~『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』から引用
相談者を「敏感な仲間たち」と表現なさっているところなんか、HSPっぽい繊細なやさしさじゃないですか?
こんなカウンセラーだったら、HSPの気持ちをわかってくれそう~
大嶋先生のカウンセリングはコチラで受けられます。
株式会社インサイト・カウンセリング
https://insight-counseling.com/
どんなことが書かれているの?
この大嶋先生、敏感さゆえにかなりご苦労されていました。
ささいなことでもすぐに敏感に反応してしまうため、人一倍がんばっているにもかかわらず、空回りの連続だったようです。
信用を無くしたり、出世を逃したりとストレスをためまくったため、さらに過敏に反応して・・・と悪循環におちいっていたんだとか。
そういった悩みから、「やりたいことを自由にやれている鈍感なスルースキルのある人」を観察して色々な「違い」に気づいたんだそうです。
そういう人は、ちゃんと自分に必要なアドバイスだけ拾って、どんどんヴァージョンアップしていきます。
他人から批判されても聞いてないので、どんどん自由になっていくのです。~『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』から引用
スルーできる人のように鈍感になれば、自分のやりたいことだけを見ていられるから、ものすごく効率よく事が運ぶし、スルーした不快なことまでいつの間にか解決してしまっています。
スルーする人を見ていると、本当にうらやましくて面白いんです。~『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』から引用
大嶋先生ご自身が試行錯誤をくりかえしてきた経緯と、カウンセラーならではの観察眼に基づいて書かれているので、ほほぉ~と腹落ちできるポイントが満載な一冊ですよ!
えっ!「鈍感になんかなりたくない」と思っている自分がいた
私は自分がHSPなため、非HSPでやりたいことにガンガン突き進んでいる「鈍感な人」をうらやましいと思う反面、
「無神経で図太いイヤなヤツ」
というイメージを持ってしまっているんです。
その人が努力を重ねた結果なのだし、100%私のひがみなんですが、
いつも相手を優先して真面目にやっている自分が正しいんだ!
自己中でやりたい放題に振るまっていたら、いつかバチが当たるんだから!
と、どこかで思っている節があり、消し去れないのです。
なので、ページをめくりながらも、心の奥のほうでは「鈍感になんかなりたくない!」
と思っていることに気づいてしまったのです…。
どんだけ嫌なヤツなんだ…って落ち込みますが、こういったHSPが陥りがちな思考のパターンも解説されていました!
「やりたいことを邪魔されちゃう」という人は、他人のちょっとした言動で自分の中に
どんどん悪夢が広がっていってしまう特徴があります。~略~
他人の気持ちを想像して悪夢を作り出してしまうと
「みんな自分のことしか考えていない!」とか
「みんな人の気持ちを踏みにじる酷い人!」というような感じで、周りの人がみんな「自分勝手なモンスター」に見えてしまいます。~略~
そんなモンスターばかりの酷い世界にいると
「自分はあんなに酷いモンスターにはなりたくない!」と思うようになります。
そこで、モンスターにならないために「謙虚に振る舞わなくては!」とも考えるようになります。~『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』から引用
うーむ、納得。
だから「自分は正しくて、周り(の非HSP)は酷い人」と思っていたのか、と目からうろこポロポロでした。
他にも「なるほど」という箇所がいくつもあって、唸ってしまいました。
やっぱり、こういう視点はHSPのカウンセラーだからこそ、なのではないでしょうか?
スルースキルを読むと・・・
- 自分の能力を自由に発揮できて、人に邪魔されることがなくなる
- なぜ自分がいつも他人を優先し、下出に出てしまうのかがわかる
- 「気にする、しない」が判断できるようになる
- 攻撃してくる相手の心理や仕組みがわかる
- 「自分中心」の考え方に代わる
- 鈍感な人=悪い人という印象が変わる
- 「正しく生きる」から解放される
- 周囲からの小言や面倒くさい人をスルーできるようになる
- 「みんなは私のために存在してくれている」と思えるようになる
- いつの間にかみんなが助けてくれる
いいことづくめでしょ?
この本の後半では、具体的な対処例がいくつか掲載されています。
「このパターンにはこの言葉で切り返す」というようなマニュアルとしても使えますが、不快な出来事の理由が説明されているので、応用が利かせられると思いますよ!
おすすめポイント
- HSP×カウンセラーならではの観点
- 実際のカウンセリングで、HSPの体験談から得た知見であること
この2点が秀逸です!
HSP×カウンセラーならではの観点
よくHSPの本を読んでいて感じてしまうのが、
そうは言われてもできないんだよなぁ…
頭ではわかっていても、行動にうつせないしな…
という点じゃないでしょうか。
でもこの本の場合、
・大嶋先生がHSPと推測されるので、敏感だからこそ感じてしまう出来事や悩みが列挙されている
・カウンセラーならではの観察眼によってHSPの感情の起因が分析されている
なので、なるほどぉ~と感心してしまいますよ。
HSPが陥ってしまう負のグルグル思考の仕組みや、どうしてある感情がわきおこってくるのか、という起因が事例とともに解説されているので、「どうしてスルーできないの?」という原因ごと理解することができます。
原因がわかれば、対応もできてくるというもの。
「腹落ち」して納得できる ⇒ だから行動にうつせる!
なんです。
実際のカウンセリングで、HSPの体験談から得た知見である
大嶋先生は「カウンセリングで7万人以上を診た」とこの本の帯に書かれていました。
7万人ってすごい人数ですよね!
今現在はもっと増えているのではないでしょうか。
相談者の全員がHSPではないとは思いますが、HSPと思われる「敏感な仲間たち」の実体験をヒアリングした結果から、成果があったものが記されている点は、信頼がおけると思います。
スルースキルで被害者モードを卒業していった先輩たちに次いで、今度はあなたが「鈍感力」を体験してみてはどうでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、不快な出来事をずっと引きずってしまったり、人から言われた無神経な発言に傷ついている人が、「スルースキル」でやりたいことができる自分になる本、『スルースキル “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』をご紹介しました。
他人からの不躾な言動や、不快な出来事そのものをストップさせることはできませんが、「スルースキル」を身につければ、ほどよい鈍感力でかわすことができるようになります。
そう、敏感なあなたが、スルースキルでへっちゃら! に変身できるのです。
「不快なことをどうしてスルーできないのか?」とお悩みのHSPの方にはオススメな一冊です。
よかったら手に取ってみてくださいね。
HSPのあなたが、もっと人生をラクに楽しんでもらえますように!