HSPとは PR

HSPの原因は?敏感で感受性が豊かな理由は「気質」と「脳」だった

hsp Sensitive Cause
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HSPはどうして敏感で感受性が豊かなのでしょうか?

もともと生まれ持ったものだから?
性格のせいなの?
何が非HSPと違うの?

と思いますよね。

実は「気質」「脳」に違いがあったんです!

「気質なんて知らない」「性格と違うの?」という方のためにも簡単に解説していますので読んでみてください。

敏感なのは、もともと生まれ持った「気質」

hsp Personality

HSPの敏感さはもともと生まれ持った「気質」によるものです。

「気質」というのはその人が本来から持ち合わせている心の特徴で、感受性や、反応の速度、強度、気分の傾向などのことを言います。

体質と同じように変えることはできません。

ここで注意したいのは、「気質」と「性格」は違うということです。

性格は、育った環境や後天的な条件に影響されますが、気質はその人の生来からの核となるものなので、変えることはできません。

お酒の弱い体質の人を酒豪にすることはできませんよね。

これと同じように、HSPの過敏さ、感じやすさは変えることができないのです。

HSPは大きくて高感度なアンテナを内臓している

HSPは非HSPの人とくらべて、情報をキャッチするアンテナが大きくて高感度だと言われています。

外部からの情報を一斉に必要以上に受け取ってしまうため、頭の中で処理しきれなくなり、混乱してしまうのです。

例えて言うならば、何十台も並んだモニターが同時に放送されているような感覚でしょうか。

monitor

自分の意志とは関係なく、それぞれの番組の内容を瞬時に把握しようと脳がフル回転し、あれもこれも…、と浴びるように押し寄せてくる情報に圧倒されてしまうのです。

 

HSPの脳はもともと興奮しやすい

hsp excitement

HSPは非HSPの人とくらべて、もともと脳内の神経系統が高ぶりやすい傾向にあります。

  • 扁桃体
  • ノルアドレナリン
  • コルチゾール

の影が大きいからだと言われています。

恐怖に深くかかわっている「扁桃体」

扁桃体は脳内の神経細胞が集まっている部位で、主に感情の処理(特に不安や恐怖などの感情やストレス反応)と短期的記憶において重要な役割を担っています。

HSPはもともとこの扁桃体の働きが強い傾向にあるため、不安や恐怖を強く感じとってしまうのです。

人はストレスを感じると脳内の神経からノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が放出されます。

それに加えてHSPは普段からストレスを感じやすいため、必然的にドーパミンが放出される機会が多くなり、扁桃体の動きが活発になるというわけです。

Amygdala

画像元:Wikipedia「扁桃体」より

とある研究によると、人によって扁桃体で貯蔵できるドーパミンの容量に差異があり、

「貯蔵量の大小によってストレスの多い出来事や感情的な出来事を処理するやり方が違う」

ということがわかったそうです。

出典元:ネイチャー・ジャパン「ドーパミンと不安症」より

「悲しい絵を見ると、ドーパミン貯蔵容量の大きい人ほど扁桃体と前帯状皮質の活動が高まる」とも言われています。

この研究ではHSPについては言及していませんが、おそらくHSPは「ドーパミン貯蔵容量の大きい人」に該当するのではないかと思われます(※実証データはないためあくまでも個人的感想です)。

 

「ノルアドレナリン」と「コルチゾール」が神経を高ぶらせる

「ノルアドレナリン」とは、激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに放出されるホルモン物質です。

「コルチゾール」もホルモンの一種で、何かに警戒しているときに分泌されます。

ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

HSPの脳内ではこのノルアドレナリンとコルチゾールが多く分泌されていることが、ハーバード大学の心理学者、ジェローム・ケイガン教授の調査によりわかっています。

共に、強いストレスなどの影響で働きがアンバランスになると、神経症やパニック障害、うつ病などを引き起こすと言われています。

 

HSPは「過覚醒」を起こしやすい

hsp insomnia

また、HSPの脳内はノルアドレナリンの分泌量が多いことから「過覚醒」を起こしやすい傾向もあります。

過覚醒とは

強いストレスを受けたときに生体防御反応として起こる緊張状態が、ストレスが解除された後も持続する状態。睡眠障害(入眠・睡眠維持の困難)、わずかな刺激に対するいらいら、怒りの爆発、集中困難、過度の警戒心、過剰な驚愕反応などの状態が続く。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の特徴の一つ。覚醒亢進。

~コトバンクより引用~

 

通常、体は強いストレスを受けると体を防御しようと緊張態勢になるのですが、過覚醒になるとストレスが解除された後もこの緊張がとけない状態が続いてしまうのです。

常に警戒していてリラックスできないため、ちょっとしたことで驚いたり、イライラしたりと刺激に過剰に反応してしまいます。

 

ただでさえストレス耐性が弱いHSPはこれらの影響が強くでてしまい、まさに負のスパイラルに陥りやすいのです。

ゆえに、HSPの脳はいつも興奮しやすい状態にあるのです。

 

まとめ

要点まとめ
  • HSPが敏感なのはもともと生まれ持った「気質」によるもの
  • HSPは大きくて高感度なアンテナを内臓している
  • HSPの脳はもともと興奮しやすい
    ⇒(要因1)HSPは「扁桃体」の働きが強い傾向にあるため
    ⇒(要因2)HSPの脳内では「ノルアドレナリン」と「コルチゾール」が多く分泌されているため
    ⇒(要因3)HSPは「過覚醒」を起こしやすいため

 

いかがでしたか?

ちょっと難しかったかもしれませんが、「HSPはもともと敏感な体のつくりになっている」ということです。

もう授かってしまった体ですから、着せ替え人形のようにパーツをポイっと変える訳にはいきません。

けれども、うまくこの敏感体質と折り合いをつけて対処していけば活かすこともできるます。

対策方法はカテゴリーの「HSPの対策(お悩み別)」にありますのでよかったらチェックしてみてください。

https://hsp-channel.com/2019/01/22/step-to-hsp-reduce-the-stimulus/