繊細でひとり静かに過ごすことを好むHSPと刺激を求めて外へと出かけるのが好きなHSS。
HSPとHSSという正反対の性質が、どうしてひとりの人間に混在しているのでしょうか?
この記事ではその原因を脳内ホルモンや遺伝子、環境要因の観点から見ていきます。
ドーパミンとセロトニンが性格に影響を与えていた!

HSPの例外とさえ思えるHSP/HSS。
どうしてひとりの人間に真逆のHSPとHSSが混合しているのでしょうか?
これは、神経伝達物質のドーパミンとセロトニンの影響が複雑にからんでいるからだと思われます。
ドーパミン
HSSの好奇心旺盛な性格は、主にドーパミンの影響が大きいと考えられます。
ドーパミンは興奮型の神経伝達物質で、好奇心や物事への意欲を司る「快感を感じるホルモン」の代表格です。
セロトニン
一方、HSPの内向的な面はセロトニンの影響によるものでしょう。
セロトニンは抑制型の神経伝達物質で、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっています。
ドーパミンをコントロールする役割も果たしており、セロトニンが活性化されていると共感脳となり、人の気持ちがよくわかると言われています。
このドーパミンとセロトニンの割合や遺伝子の配合は人によって異なるのですが、性格にまで影響を及ぼすことが研究によりわかっています。
(参考)
血液型より正確!? あなたの性格はDNAで決まっていた(別サイト)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/36080?page=2
相反する性質が混合するのは、どちらか一方の特徴がある、ないというわけではなく、両方の特徴(ホルモン)を保持しているためその配合によって現れ方に差異がでてくる、と考えるのが自然なのではないでしょうか。
遺伝子の影響が現れるパターンや強弱は人それぞれ

双子やクローンのように同じ遺伝子を持っていても、環境やストレスの感じ方などで遺伝子の影響が現れるか否かは異なってきます。
同じHSPでも感受性の鋭さに強弱があるように、内向的な面が強い人と外向的な面が全面に出やすい人がいるのはそのためです。
これは、遺伝子の組み合わせと環境による影響がそれぞれ複雑にからみあっているからなのです。
環境によってHSSの面が育まれたケース

HSP/HSSでも大家族で育ったり、寮生活やシェアハウスでの集団生活の影響が大きかった場合、HSSの面が強く働くようになります。
これは、幼少時に内向的な性格でいることが許されない環境下にあった場合も同様のことが言えます。
しつけに厳しい両親のもとで育てられた場合、親の理想とする子どもであろうとしたHSC(HSPの子ども。CはChildの略)は、明るく活発な振る舞いをする必要があったため意識的にHSSの面を強化せざるを得なかった、というわけです。
まとめ
HSPは感受性が鋭いがゆえに、自分がおかれている環境の影響をもろに受けてしまいます。
幼少期に置かれた環境によって、後の性格形成に大きな影響をあたえることは容易に想像できます。
HSPとHSS、どちらの面が際立って現れるか、全く現れないかは、その人自身がもつ遺伝子と環境による影響が大きく関わっているのです。
(※もともと備わっているHSP/HSSの気質は変わりませんが性格は環境によって影響されてきます。)