いつも他者を優先してしまうHSPが「どういう思いで人を気遣っているのか」を深く掘り下げて解説しています。
HSPの気配りや相手の気持ちを察する能力は天賦の才ですが、やろうと思ってやっているのではありません。
また非HSPにはなかなか理解されないHSPが抱えている気苦労もご紹介しています。
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HSPの気配りはエスパー並み!? 察する力は天賦の才能
HSPは相手のちょっとしたしぐさや微妙な表情の変化を敏感に感じ取り、相手の心境を読み取ります。
また、周囲の状況も敏感に察知しているため先を読んだ行動をとるなど常に機転をきかせています。
観察している、というよりは自然と気がついてしまうのです。
そのためHSPの気配りはとても細やかで、相手が何を望んでいるのかを察する能力は目を見張るものがあります。
非HSPからしてみると、この「言葉にする前に求めていたものを察する」という行為はエスパーのように感じるようです。
HSPのあなたはビックリされた経験があるのではないでしょうか?
HSPの思いやりはオートマティック
HSPは場の空気を読んで、みんなが和やかに気持ちよく事が進むようにと、気を回して潤滑油のような役割を担うことが多いでしょう。
誰に言われたわけでもなく、自然とバックアップ役に回ってしまうのです。
このように気配り上手でいつも他者を思いやるので、人からはよく感謝されたり喜ばれます。
そのため気が付けばつい、相手の望んでいることをやってしまうのです。
他人を優先することを「善いこと」とも思っているため、自己主張するよりも「他者優先」が骨の髄までしみ込んでいます。
言わば、オートマティックに人を思いやっているのです。
相手の本心を見抜くのが得意、自分の本心は隠すのが得意
普段から相手を優先してしまうクセがついているため、本心はなかなか明かしません。
「本心を隠している」と相手に思われるのも裏切っているようで心苦しいため、隠していることさえ相手に気づかれないよう常に気を配ってしまいます。
HSPは相手と同調するプロ、といっても過言ではないほど「他者優先」なのです。
こんなに善良なのに報われないHSPの気苦労
ひとりで空回りしてしまう
HSPは状況を先読みするため、アクシデントの予感をキャッチすると「自分が何とかしなくちゃ」と周囲が気づく前に回避させようとします。
周りの人からしてみたら、何をひとりでせわしくやってるんだ?くらいにしか思わず、HSPの配慮には誰も気がついていないことでしょう。
人が気づかないことにも気づいてしまう、というのは、負わなくてもいい苦労をひとりで引き受けてしまう、という事でもあるのです。
自分を責めてしまう
親切心からよかれと思い、相手を優先するHSPですがいつも功を奏すとは限りません。
残念ながら事がうまく運ばなかったときは、「余計なことをしてしまった」、「勝手にやった自分が悪いんだ」と自責の念にかられてしまいます。
自分を役立たずな人間だ、と責めては落ち込んでしまうのです。
そのためひとりで猛省して次は挽回しなくては、とさらに無理を重ねてしまうのです。
自分さえ我慢すれば…の行く末
HSPは本心では違うことを思っていても、周囲の空気を読んで相手にあわせてしまいます。
そのため自分さえ我慢すれば、といつも本音は心の奥に押しやったままやり過ごすのです。
周囲の人からしてみれば、いつも心地いいよう気配り上手な「いい人」と映っていることが多いでしょう。
ですが本人は我慢を積み重ねているため、不満がたまりにたまると爆発してしまい、突然会社を辞めたりと極端な行動に出てしまうこともあります。
まとめ
HSPは自己犠牲が簡単にできてしまうため、自分のやりたいことがあっても相手を優先してしまいます。
また真面目な性格から責任感も強く「自分がどうにかしなくては」と考えてしまいます。
けれども、もう少し自分の気持ちを大切にしてもいいとは思いませんか?
HSPは気苦労が絶えないばかりか、理解してもらえない虚しさも感じているはずです。
本当の気持ちを言うことはわがままではありません。
これまでずっと他者優先できたのですから、そろそろ自分の気持ちに正直に行動してみてもいいのではありませんか?
対策法がありますので、よかったらこちらの記事も読んでみてください。
https://hsp-channel.com/2019/06/13/how-to-free-yourself/