この記事ではHSPの特徴のなかでも、「五感」に注目して解説しています。
「現代のカナリア」とも言われるほど、HSPは人一倍、五感が敏感なためささいな変化や異変にも気が付きます。
ただ、五感の敏感さは人によって異なり、非HSPの中には「敏感さ」を元々持っていない人も存在します。
そのため、お互いに理解できない、と溝が生じてしまうのかもしれません。
とかくマイナス面ばかりが際立ってしまう過敏さですが、活かし方次第で「武器」にもなり得る点などをお伝えしています。
Contents
HSPは人一倍、五感が敏感
HSPは感覚が敏感なため、五感に受ける影響は強く、非HSPには何ともないことも不快に感じたり、刺激が強すぎるために神経が疲労してストレスとなってしまいます。
本人の意向に関係なく無意識のうちに感じ取ってしまうため、周囲の環境に気を配ったり、
セルフケアで浴びた刺激をリセットすることがとても重要です。
HSPはささいな変化や異変に気が付く
その昔、炭鉱や鉱山に入山する際は、先頭を進む人が鳥かごに入れたカナリアをかざしながら進んだと言われています。
当時はまだガス探知機がなかったため、ガスの発生を敏感に感じとるカナリアが使われていたのです。
このように、HSPは現代のカナリアともいえる、人類の危機を感知する役割を担っているのではないか、とも言われています。
HSPとしてみたら「そんなお役はご免だ」と思うかもしれませんが、生まれついてしまったものは仕方ありません。
この繊細さを活かせる場を見つけたり、刺激を受けないように注意したりと上手に対処していきましょう。
五感の敏感さは人によって違う
どの感覚が敏感で、どの程度の鋭敏さなのかは人によってそれぞれ異なります。
音に敏感な人もいれば、臭いに強い反応をしめす人もいます。
感じる度合いは個人差がありますし、体調や天候などによっても変わってきます。
刺激はできるだけ避ける、防御する手立てを持つなど工夫して対策をとってください。
非HSPには理解できない敏感すぎる感覚
HSPの人ならば誰もが経験していることと思いますが、HSPのこの敏感さは非HSPの人にはなかなか理解してもらえません。
不快なことや気になって仕方がないことを訴えても、「気にしすぎる」「無視すればいい」などと言われ、くじけてしまった経験があるのではないでしょうか?
「敏感さ」を元々持っていない人がいる
HSPからしてみると社会生活というのは、「なんて無神経なんだ!」と腹の立つ出来事の連続だと思います。
ずっと無神経な行為をされ続けていると、イライラしてストレスが溜まってしまいます。
ただ相手に悪意がなく気づかずにやっている場合は、やめてとお願いするのも心苦しく感じてしまいます。
こういった心の逡巡もHSPならではの事。
言うに言えず、じっと耐えてその場をやり過ごしているのではないでしょうか?
5人に1人の少数派ゆえ、自分の感覚を基準にしないで!
HSPの繊細さは生まれながらに備わっているため、敏感に感じとることは当然の事かもしれません。
ただ、非HSPには「敏感さがない」人も中には存在しているのですから、その点を責めても仕方がないのです。
こういった「行き違い」によるストレスを溜めてしまうとさらに溝は深まってしまいますし、HSPの神経はより高ぶって過敏に反応してしまいます。
イライラが「怒り」になる前に、ストレス源となる対象からはすみやかに離れたり、ときには気になって仕方がない事を伝えてみるなど、まずはできることから対処してうまく共存していく方法を探ってみましょう。
「五感が敏感」は武器になる!
HSPはあらゆる刺激に過敏に反応してしまうため、自分の五感の鋭さを煩わしく思うこともあるでしょう。
しかし、感覚が他の人よりも鋭いということは、より多彩な世界を味わえる、ということでもあります。
研ぎ澄まされた感覚があるからこそ微細な違いが感じられるのです。
HSPの感性の豊かさは芸術方面では大きな武器となります。
繊細な味覚をもちあわせているのならば、料理人として活躍することができますし、絵画や映像など、色彩感覚やデザイン方面でセンスを発揮する人もいます。
また、ひとつの事に集中しこだわりを突き詰めていく職人肌の性質も、クリエイターに必要な能力のひとつです。
クリエイティブな能力は持とうと思って持てるものではありません。
元々そなわった感覚の鋭敏さを活かし、才能を育てるのはあなたです。
敏感さはあなた次第でいかようにも伸ばし、活性化することができるのです。