HSPは光や音などの外的要因だけでなく、心理的なストレスも大いに影響をうけます。
外出先や仕事場でも、時と場合によって不安が高まったり動揺してしまうこと、ありますよね。
けれどもじっくりケアをしていられないのが現状です。
少し気持ちを切り替える時間が欲しくても、仕事中や電車のなかなど、他の人がいる場面では余計に不安やプレッシャーが高まってパニックになりがちです。
そんなときに、すぐに心を落ち着けてリラックスできる方法がありますので、お伝えしていきます。
Contents
①自分なりの避難場所に逃げる
まずはひとりになれる静かな場所、すぐに駆け込める場所に避難しましょう。
大抵の場合は、個室のあるトイレが一番適しているかと思います。
数分入っていても怪しまれないですしね。
私はオフィスと同じフロアのトイレだと誰かが来たときに落ち着けないので、別の階の閑散としたトイレを自分の「避難場所」にしています。
トイレでなくても休憩所や階段のおどり場など、ちょっとしたスペースであなたの気持ちが安らげる場所はありませんか?
大きなビルには植栽の一部が座れるようになっていたりしますので、周囲を探してみてください。
観葉植物の近くも心がなごむのでおすすめですよ。
②魔法の呪文を唱える
私はトイレに駆け込んだときに、ただひたすら呪文のように唱えています。
「だいじょうぶ」
「なんとかなる」
など、自分にあった呪文をあらかじめ見つけておくといいですよ。
私はオフィスでアクシデントやトラブルがあっても、できるだけ顔には出さずに何ともないフリをします。
心臓はバックバクですが(笑)。
ただ、動揺してしまうといつも手が震えてしまうので、ふつうにトイレへ行くふりをして個室に入り、ひたすらこの呪文を唱えて落ち着くのを待ちます。
言い聞かせて、言い聞かせて、言い聞かせるのです。
全然だいじょうぶじゃないじゃん!
と自分でツッコミそうになりますが、そんな自分を押しやるようにブツブツ繰り返します。
こんな風に、再び不安や緊張がこみあげてきても、ひたすら言い聞かせて自分の心の中を呪文でいっぱいに埋め尽くしてしまうのです。
数分唱えていると、ちょっと落ち着きを取り戻せますよ!
③深呼吸をする
ストレスを感じているときや、動揺しているときは呼吸が浅く「過呼吸」っぽくなっているので、とりあえず深呼吸をしてみましょう。
呼吸法はいろいろな手法があるのですが、パニック気味なときは混乱しているものです。
どうやるんだっけ? とならないように、コレだけ覚えておいてください。
- 息をぜんぶ吐ききる
- できるだけゆっくり吸う
- 吸いきったら、限界まで息を止める
- できるだけゆっくり細く長く息を吐く
これを数回繰り返していけば、気持ちが落ち着いていきます。
最初はうまくできなくても、無理をしない程度に数回続けてみてください。
結構、クールダウンできますよ!
④身体をゆるめる「漸進的筋弛緩法」
ストレス状態のときは無意識のうちに体が緊張しているものです。
そんな状態のときにあえて体に力をこめ、急激にゆるめることで心もリラックスさせる手法が「漸進性筋弛緩法」(ぜんしんせいきんしかんほう)です。
意識的に筋肉に力をグっと入れて5秒ほどキープ、そのあとストン!と一気に力を抜きます。
これを数回繰り返します。
やり方
http://www.sakura-cl.jp/2016/02/relaxation/
この緊張と弛緩を繰り返すだけで簡単にリラックスできるのでやってみてください。
オフィスでも手をぎゅっと握る、肩に力を入れて脱力するくらいなら気軽にできますし、数分あればいいのでおすすめですよ。
⑤お守りがわりに持っておいて!レスキューレメディ
何はともあれ、HSPの方には持っておいてもらいたいのがこの「レスキューレメディ」です。
このエッセンスを数滴たらした水を飲むだけで、心が落ち着いて平常心をとりもどせるという魔法のような液体です。
あやしいですよね(笑)
西洋医学が優位な日本ではあまり知られていませんが、このレスキューレメディは世界的なベストセラー商品なんですよ。
副作用も常用性もない安全なものなので、子供から妊婦さん、お年寄り、ペットまで家族で使えます。
あぁっ、どうしよう!とパニックになりそうな時も、頭が真っ白になってしまってからでも、いつでも使えるので私はバッグに入れて毎日持ち歩いています。
不安が強かったり、緊張しいな人には本当におすすめです。
ちょっと長くなるのでコチラの別記事で紹介してますので、よかったらどーぞ。
https://hsp-channel.com/2018/08/12/rescue-remedy/
⑥不安に効くツボを押す
体の緊張をゆるめる方法はツボ押しでも効果が期待できます。
不安や緊張を軽減して気持ちを落ち着かせてくれるツボは
- 老宮(ろうきゅう)
- 内関(ないかん)
- 神門(しんもん)
ご紹介したのはどれも手のツボなので、どこでも好きな時に自分で押すだけでできます。
電車の中でもできますので、試してみてください。
内関(ないかん)
https://www.riseisha.ac.jp/risei-sinkyu/tsubo/tsubo12.html
神門(しんもん)
https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/tsubo/201306.html
⑦気を紛らわす動画・写真を見る、音楽を聴く
トラブルやショックな出来事から一時的に逃げる方法として、手っ取り早いのは動画や写真を見たり、音楽を聴くことです。
HSPの特徴でもある過集中を利用して、癒しの猫動画など、ひたすら平和な世界にどっぷり漬かって現実逃避をしてみてください。
今はスマホで動画も見られますし、動揺してしまったらコレ!というお決まりの一本を持っておくといいかもしれません。
私はトイレ(という名の避難場所)でこっそりスマホで漫画を読んで気分転換しているのですが、本だとこうはいかないので本当に便利になったなぁと思います。
ちなみにeBookJapan
は21万冊の品揃えで無料読み放題9000作品とかなり多めなのでおすすめです。
あなたの好きな物、幸せ感がぱぁ~っと広がるものがいいですよ。
私はたまに感動して泣いてしまうので作品選びにはお気をつけあそばせ!(『ダルちゃん』でうっかり号泣してしまいました~)
曲を聴くだけで心の不調がやわらぐ「音楽療法」
音楽療法ってご存じですか?
音楽を聴くことで心の不調をやわらげてコンディションを整えていく治療方法なのですが、おすすめのCD(本)があるのでちょっとご紹介します。
私はよくあるヒーリングミュージックやコンピレーションものがどうも苦手です。
演奏がイマイチ・・・、電子音が気に障る・・・、等のいちゃもん?ばかり浮かんできてちっともリラックスできないのです。
クラシック系で気持ちが落ち着くものは無いのかなぁ?と思っていたときにこのCD(本)に出会い、試しに聴いてみたらよかったんです!
このCD(本)は重度のうつ症状から生還した心理カウンセラーで音楽療法家である橋本翔太さんが、うつに苦しみながらも自ら試して確かに効果のあった方法だけをまとめたものです。
うつ・心の不調の渦中では、本を読むのもつらいものです。
最初は付属音源「ピアノセラピー」を聴くだけでOKです。音楽療法的視点から心の症状に合わせて私が作曲・演奏しており、聴くだけで心の不具合がやわらぎ、苦しみから一歩抜け出すためのサポートをしてくれます。
~「聴くだけうつぬけ」特設ページより引用
私はうつではないので本に書いてあるうつ改善のメソッドよりも、ただ音楽が聴きたくて買ってみました。
「ただ聞き流すだけでも効果がある」とのことだったのでリラックスできるかも?と思ったのです。
実際聴いてみると、ピアノの音が心地よく、木漏れ日がさしこむ森林の中を散歩しているようなかんじだったり、ハンモックでゆらゆらゆれながらうたたねをしているようなイメージで、とってもゆったりした気持ちになれました。
どこかで聴いたことのあるような、なつかしい感じもしてほっとします。
よかったらお試しください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では不安が高まったり、動揺してしまったときの対策としてすぐにできる7つのリラックス法をご紹介しました。
- 自分なりの避難場所に逃げる
- 魔法の呪文を唱える
- 深呼吸をする
- 身体をゆるめる「漸進的筋弛緩法」
- お守りがわりに持っておいて!レスキューレメディ
- 不安に効くツボを押す
- 気を紛らわす動画・写真を見る、音楽を聴く
HSPのやわらかいハートは一度ショックを受けると回復するまでに、ある程度の時間が必要だと思います。
ひとまずはその衝撃をやわらげるためにも、コレがあればだいじょうぶ!という現実逃避グッズ常備したり、あらかじめ対策をとっておいてください。
一時避難をして、ちょっと心に余裕ができてきたら、本格的に回復を待っていけばいいと思います。
HSPの繊細さはなかなか理解されないですが、自分のことをいちばんわかっているのは自分です。
上手にケアして、がんばっている自分を労わってあげてください。