HSPの特徴を活かした仕事をしてみたい
自分らしくいられる仕事はないかなぁ?
と思ったこと、ありませんか?
この記事では、HSPのどんな面が仕事に活かせるのか、向いている職種などをHSPの4大特性「DOES」別に解説しています。
意外と盲点となっている「注意点」もあわせて読んでみてください。
Contents
HSPの4大特性「DOES」から見たHSPの適職とは?
HSPのような繊細で感受性のするどい人が自分らしさを活かせる仕事とは、どんなものがあるのでしょうか?
具体例は後ほど挙げていきますので、まずはHSPの特徴から導き出される「適性」をみていきましょう。
HSPの特徴は多岐にわたりますが、ここではHSPの提唱者、エレイン・アーロン博士がまとめたHSPの4大特性「DOES」をベースに説明していきます。
HSPの4大特性「DOES」からみた仕事で活かせる能力
それぞれの特性から、どういった特徴があり、どんな面が仕事に役立てられるのでしょうか。
簡単にまとめてみました。
【特徴】物事の捉え方が深く、慎重に考えてから行動する
【仕事で活かせる能力】⇒戦略が立てられる、業務改善などのアドバイスができる、洞察力がある
【特徴】刺激にとても敏感で疲れやすい、神経がたかぶる
【仕事で活かせる能力】⇒事前に起こりうるミスや事故を防げる
【特徴】他人の気持ちに振り回されやすい、共感しやすい
【仕事で活かせる能力】⇒相手の気持ちに寄り添った応対ができる、気遣いやフォローができる
【特徴】五感がするどい(音、光、臭い、味、触覚が敏感)
【仕事で活かせる能力】⇒小さな異変に気づける、より最上の品質を目指せる、こだわりがある
DOESについてもっと知りたい、という方はこちらの記事を読んでみてください。
https://hsp-channel.com/2018/12/14/characteristics/
特徴が活かせる仕事のメリット
HSPの持つ繊細さ、感受性の鋭さは上記に挙げたように活かし方次第で立派な長所となり、能力として発揮できます。
- 武器になるので差別化できる
- すんなりできて成果がでやすい
- ストレスや精神的な負担が少ない
HSPの特性が活かせるということは、もともと備わっている能力や性格が従事する仕事にマッチしているということです。
仕事に対する適正があると、技術の習得にさほど苦労することもなく、早く身に着けることができます。
HSPの身体的、感覚的な敏感さを無理なく発揮することができるためとても有益ですし、自分自身も得意なことに従事できるのでストレスは少ないでしょう。
不得手な業務をがんばってこなすよりもスムーズに事が運び、周囲からの評価も得やすいのでHSPが適職に就くことは「水を得た魚」と言えるかもしれません。
HSPに向いている仕事・職業って何?
では、具体的にHSPの特性が活かせる職業にはどんなものがあるのか、代表例をみていきましょう。
DOESの特性 | 仕事で活かせる能力 | 向いている職業 |
D 深く処理する | ◆洞察力があり戦略が立てられる ◆改善点などのアドバイスができる | 教師、医師、看護師、介護、弁護士、学者、カウンセラー、宗教関係者、経営コンサルタント、アドバイザー |
O 刺激を受けやすい | ◆事前に起こりうるミスや事故を防げる ◆刺激を敏感に察知する | 芸術家、パイロット、調理師、プロスポーツ選手、会計士 |
E 共感力が高い | ◆相手に寄り添った応対ができる ◆気遣いやフォローができる | 幼児教育者、秘書、医者、看護師、営業職、美容師、ペット美容師、園芸関連、スチュワーデス、保険代理店業務、不動産営業 |
S 刺激に敏感 | ◆五感がするどく、微細なことに気づく ◆より最上の品質を目指せる | 芸術家、家具職人、俳優、プログラマー、料理人、パティシエ、音楽家、歌手、調香師 |
いかがでしたか?
HSPの特性はひとつだけではなく、いくつも重なり合っているため、それぞれの特徴を活かせばあらゆる場面での活躍が期待できます。
他にもHSPに向いてる仕事はたくさんありますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
https://hsp-channel.com/2019/06/15/jobs-that-are-suitable-for-hsp/
気をつけて!HSPが特徴を活かすための注意点
その職場、エネルギーを奪われない?
特性を活かすにはHSPならではの「条件が整っていること」が必須と言えるでしょう。
あなたが気にしてしまうこと、ストレスになることが何なのかによって条件は変わってきますが、「苦手なことにエネルギーを奪われないかどうか」が重要なポイントとなります。
- 職場環境でのストレス
- 労働条件は許容範囲内か
- 自由裁量がどの程度あるか
- 人間関係がギスギスしていないか
- ダウンタイム(休憩)が充分にとれるか
- やりがいがあるか
- 競争が激しくノルマに負われない
- 過度なプレッシャーがない
- 集団行動や共同作業の頻度
苦手なこと、ストレスに感じることはできるだけ避けたり、防御する方策をとって自分の身を守るようにしてください。
悩みや辛いことの対処法はこちらの「対策/対処法」のカテゴリーにまとまっています↓
https://hsp-channel.com/category/handling/
苦手なことをカバーしてくれるパートナーはいる?
HSPは内向的で営業などの交渉ごとが苦手だといわれています。
また、集団でワイワイやる飲み会も避けたい人が多いでしょう。
けれどもビジネスにおいて、交渉事や接待などのコミュニケーションは避けて通れないものです。
- 言いにくいことを心に秘めたまま不安が大きくなり、悶々としてしまう
- チームでやる仕事だと気疲れしてクタクタになる
- 飲み会の盛り上がった雰囲気についていけず、気まずい思いをする
このように非HSPには何ともないことがHSPにはかなり負担になり、重くのしかかるものです。
第三者に間に入ってもらい、代理で交渉、情報収集してもらうといいでしょう。
意外かもしれませんが、あなたとは全く違う外向的なタイプと組むとお互いに補い合える関係となり、理想的なビジネスパートナーになれる可能性があります。
また、HSPは空想的で地に足の着いてない面もありますので、現実的で実行力のあるパートナーの手助けが必要です。
アイデアや企画力に長けているけれども実行に移せないHSPと、実務は得意だけれどもクリエイティブな発想力には欠けている営業マンなど、とてもいいバランスでWin-Winな関係を築くことが可能です。
各々が得意な分野で補い合えればまさに理想的ですね。
さいごに~HSPのあなたがイキイキと働ける仕事を
HSPの特性は、普段は繊細過ぎるゆえに困ったり、悩んだりする場面が多いため、長所と思えないかもしれません。
けれども、HSPである、ということは明らかに非HSPとは違う生まれ持った「資質」を備えているということです。
食べ物に例えるならば、持っただけで痛んでしまう「桃」のようなものです。
いくら頑丈なクルミや扱いやすいみかんに憧れたところで、桃は桃。
桃には桃のおいしさがあり、桃にしかない味わい方があるのです。
HSPならではの特性は先に列挙したとおりですが、感性が豊かでやさしい心を持ったということは、私は「ギフト」だと思っています。
まわりの人が気づかないような人の心の揺れ動きや、物事の真意を深く、こまやかに捉えられるなんて素晴らしい能力だと思いませんか?
どうか負の面ばかりを見るのではなく、持ち前の繊細さを活かして能力を発揮できる仕事に巡りあってください。
あなたがイキイキと働ける仕事に就けるよう応援しています。
https://hsp-channel.com/2019/06/27/preparation-for-changing-jobs-that-hsp-should-do/
https://hsp-channel.com/2019/07/01/how-to-get-the-right-job-for-hsp-you-want-to-quit/