これを読めばHSP/HSSのことがまるっとわかります!
HSP/HSSの特徴やどのくらいの割合でいるのか?といった基本情報から、HSPやHSSとどう違うのか?その複雑すぎる内面をタイプ別に解説しています。
理解されにくいHSP/HSSだからこその悩みもご紹介。
HSP/HSSの内なる矛盾をせきららにしますよ!
Contents
社交的で繊細なHSP!? HSP/HSSとは?
HSPというと、内向的で引っ込み思案、静かに過ごすことを好むというイメージがあるかと思いますが、HSPの中でも外向的なHSP/HSSと呼ばれる「敏感で感受性が強いが、好奇心旺盛で刺激を求める」タイプもいます。
はじめて会う人や場所にも臆さない
休日は友だちと新しくオープンしたお店めぐりに行く
というように、好奇心旺盛で社交的なのが特徴ですが、HSPの刺激に対する過敏さも持ち合わせているため、帰宅後はぐったりして寝込んでしまったり、ひとりになる時間を必要とします。
あなたにも思い当たる節はありませんか?
チェックテストでHSP/HSSか判定することができますので、ぜひ試してみてください。
https://hsp-channel.com/2018/11/26/hsphss-selfchecklist/
HSP/HSSの割合ってどのくらい?
HSPは5人に1人、あるいは15~20%の割合で存在すると言われています。
HSPの70%が内向的、残りの30%が外向的なHSP/HSSだと言われていますから、HSP/HSSの割合は、
全体を100人だとすると、
HSPは15~20人
非HSPは85~80人
HSP/HSSは4~6人 となります。
HSSとは?
HSSは心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱した概念です。
刺激追求型、HSS(High Sensation Seeking)といい、「強い刺激を求める人」のことを言います。
このタイプは好奇心が強く、新しいものや珍しいものに興味を持つだけでなく、スリルを楽しむ傾向があります。
モチベーションや行動力が高いため、衝動的に危険な行為や反社会的な行動に出てしまうこともあります。
慣れ親しんだものに心地よさを感じ、リスクはできるだけ避けるように気を配っているHSPとは真逆のタイプです。
HSP/HSSの場合は、外ではHSSの面が強く家ではHSP寄りに、とシチュエーションによってどちらかの特徴にはっきり分かれていることも多いです。
HSP/HSSってどう違うの?タイプ別にみる主な特徴
HSP/HSSは、「HSPかつHSS」という真逆な性質を両方もったタイプになります。
HSPとHSP/HSS、HSSの違いは、物事に対する「敏感度」、「刺激を求めるか」という2つの観点から見ていくとわかりやすいでしょう。
以下の4タイプに分類することができます。
- HSP(感受性が鋭敏で、刺激を好まない)
内省的で静かな生活を好む。慎重で危険は冒さない。微細なことにもすぐに気がつく。
刺激に圧倒されやすく神経が高ぶりやすい。 - HSS(感受性が鋭敏ではなく、刺激を好む)
好奇心に満ち、やる気がある。衝動的で危険を冒し、すぐに退屈する。微細なことには気がつかないし、興味もない。 - HSS型のHSP(感受性が鋭敏で、刺激を好む)
好奇心に満ち、やる気がある。新しい経験を求めるが、危険は冒したくない。移り気ですぐに退屈する。微細なことにもすぐに気がつく。
刺激に圧倒されやすく神経が高ぶりやすい。 - HSPでもHSSでもない(感受性が鋭敏ではなく、刺激も好まない)
それほど好奇心もなく内省的でもない。あまりものごとを考えることなく淡々と生活している。
HSSとHSP/HSSは感性と内面世界が違う
HSP/HSSの豊かな内面世界
HSP/HSSはその旺盛な好奇心から未知の世界へ飛び出し、エネルギッシュに活動しますが、その体験に思いをめぐらせること、思索することに意味を見出します。
何を体験したか、というよりも、その経験から何を学んだか、に重きをおいているのです。
HSPならではの繊細な感性から、物事を深く考察していくのです。
そのため、HSP/HSSはひとりで内省する時間が必要となります。
外部で受けた刺激を静めるとともに、一連の出来事を振り返る時間は次への活動源、作戦タイムとなるのです。
HSSは一時の快楽を追う
一方、HSSは興味のおもむくまま、気軽に外部の刺激的な体験を求めていきますが、それを振り返り、味わうということはありません。
その場の刺激を楽しむこと自体が目的となっているので、体験し終わると興味は薄れ、次の刺激へと対象は移っていきます。
また、ひとりで内省することもないため、大勢の人と過ごす方が退屈しないですむ、と考えるのです。
それは、気質やいくつかの要因がからんで成り立っているからだと考えられています。
遺伝子の影響であったり、脳内のシステム構造によるものと言われています。
https://hsp-channel.com/2018/11/27/hsphss-mix/
HSPかつHSSである複雑さ。HSP/HSSの悩みとは?
HSP/HSSはその相反する気質を持ち合わせているため、なんとも複雑な性格といえるでしょう。
一般的には理解されにくく、HSPのなかでも少数派であるため、その悩みはひとしおです(わたし自信もHSP/HSSなので…)。
ここでは、いったいどんなことでHSP/HSSが悩んでいるのか、HSPの方やHSP/HSSではない方にもわかって頂けたら、という願いをこめて列挙してみました。
大きな矛盾を抱えながら生きている
敏感なのに刺激を求めてしまう行動は、自ら疲弊しに行っているようなものです。
抑えられない好奇心にしたがって行動に出てみれば、真新しい体験や人との出会いなどを楽しんでいる反面、内心ではどこか冷めた目で見ていることも。
これはHSPの物事の本質を見抜く面が働いているためでしょう。
わざわざ足を運んだにも関わらず心の底から楽しめていなかったり、期待した効果が得られなかった場合など、自分を責めて落ち込んでしまうこともあります。
けれども体力が回復しはじめると、また退屈して新たな刺激を求めてしまう・・・という懲りない面も痛いほど自覚しています。
「片足でブレーキ、もう一方でアクセル」と例えられるように、HSP/HSSはいつも矛盾を抱え、内面は葛藤との戦いの連続なのです。
周りから理解されにくい複雑な性格
人と会うことも臆せず快活に過ごしている姿から、繊細で疲れやすいとカミングアウトしても冗談だと思われるのがオチでしょう。
飲み会でもHSPならではの気配りで盛り上げ役に徹してしまうことも。
毎回幹事をやっているという人もよく耳にしますが、HSP/HSS本人はむしろ静かに1対1で飲むほうが好きだったりします(行ったことのないお店を開拓するのは好き)。
HSPの弱い面を隠すかのように社交的に振る舞ってしまうため、周りからも相応に扱われますが、過剰にキャラ作りをしがちなので内面とのギャップに苦しむことになります。
外ではハツラツ、家ではクタクタ。帰宅した途端に疲労感に襲われますが、非HSPの家族や周囲からはただの疲労と思われ分かってもらえないことも。
周囲の理解を得るには自分のアピールが必要とわかっていますが、つい空気を読み、望まれたことをしてしまう行動力が、HSP/HSS泣かせな点なのです。
ひと一倍、体調を崩しやすい
HSPと同じく繊細で過敏。にもかかわらず外向的なため、外部から受けた刺激の強さに疲労困憊し、心身共にダウンします。
HSP/HSSは行動することで現実を打破しようとしますが、全てがうまくいくとは限らないのが世の常ですから、その分、傷つく機会も多いのです。
バリバリと猛烈に動ける人と比べてさらに落ち込んでしまうこともありますが、HSP/HSSはHSP以上に、疲労を回復させる時間が必要なのです。
HSP/HSSの割合が少数派なだけに、まだその存在が知れ渡っておらず、自分がHSP/HSSだと自覚していない人もいます。
そのため、ずっと人といるのは苦手なこと、ひとりになる時間が必要なことが理解できておらず、刺激を受け続けて体調を崩していることも予想されます。
HSP/HSSについてもっと知りたい方はこちらで詳しく解説しています!
https://hsp-channel.com/2018/12/03/hsp-hss-easily-bored/
https://hsp-channel.com/2018/12/04/hsp-hss-misunderstanding/
https://hsp-channel.com/2018/12/05/hsphss-judge/
https://hsp-channel.com/2018/12/06/hsp-hss-ups-and-downs/