HSP/HSSは先回りして物事を考える傾向があるため、見極めをつけるのが早いのが特徴的です。
そのため、ダラダラと話しの長い人との会話につきあうことは苦痛に感じるでしょう。
結論がみえているのに、なぜそこまで話す必要があるのか、と思ってしまうのです。
映画を見ていても、つまらないとわかった途端に興味がうすれ、見るのをやめてしまうこともあるでしょう。
HSP/HSSの特徴であるせっかちさ、短気な点は見極めの早さに起因しているのです。
ちょっと長文になりますが、なかなかスポットライトのあたらない特徴でもありますので、
詳しく説明してきましょう。
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HSP/HSSの洞察力はエスパー並み?
非HSPの人たちにはなかなか理解しがたいことのひとつに、HSP/HSSの人の能力や傾向を見抜く洞察力の鋭さが挙げられます。
HSP/HSSはほんの数分接しただけでも、相手の解釈の度合いや仕事の処理の仕方などから、これから起こりそうなミスや、こちらが期待している作業をしてくれるか否かなど、過去の経験と照らし合わせて、すぐにジャッジをくだしていきます。
この処理はほぼ自動的に行われているため、戦略というよりは直観的と言ったほうが近いかもしれません。
ちょっとした違和感や予感を察知することが得意なうえに、それが後々よく当たっているため、自分の感覚に自信を持っているHSP/HSSも多いのではないでしょうか。
人の本質を見抜いちゃうHSP/HSSはココに注意!
こういった面は会社などの組織では、人事担当や採用面接などで活かすことができますが、ともすると、人を見下すことになりかねないので注意が必要です。
HSP/HSSは心根がやさしい人が多い反面、せっかちな面もありますので人を相手にする場合、自分の感情の高まりや決めつけをある程度、冷静におさえることを心がけてみてください。
とにかく、いち早くゴールが見たいHSP/HSS
段取りが必要なシーンでもこのせっかちな面が表れやすいでしょう。
好奇心に駆られて何かに夢中で取り組んでいるとき、HSP/HSSはすぐに結果が見たい一心なので、「誰も止めてくれるな!」と言わんばかりの勢いでゴールを目指していきます。
こんな時に、相手が(主に非HSPですが)うまく段どっていなかったり、不手際があるとイライラして猛烈に腹を立ててしまう一面があります。
一旦、何かに夢中になりだしたHSP/HSSは、スタートを切ったランナーのごとく、いち早く完成形にたどり着きたい情熱が抑えられないため、相手がマイペースにのらりくらりとやっているのが耐えられないのです。
HSP/HSSは完璧主義とはちょっと違う
ゴールや完成形があらかじめみえているHSP/HSSには、どうして周囲の人たちが事前に準備をしないのか、不思議に感じることがあるかもしれません。
細部にまで配慮が行きとどくため、先々のシーンで必要となるものがハッキリみえているのですが、ここが非HSPとの大きな違いでしょう。
完璧主義ととらえられるかもしれませんが、ただただ、思い描いた完成形をいち早くみたい欲求が抑えられないだけなので、完璧主義とは似て非なるもの。
情熱を注いできた対象を最後までやり遂げるとは限らないのがHSP/HSSですから。
非HSPからしたら「あんなに熱中していたのにどうして?」と到底理解できないことのようです。
HSP/HSSは見極めの早さを活かせる環境に行け!
この特徴を無理に直そう、修正しようとするのではなく、是非とも活かせる方向を探ぐってみてください。
見極めが早いことは、仕事面ではスピード感のあるベンチャー企業や外資系企業などでの活躍が期待できます。
IT業界などでは、ソフト開発などある程度未完成の段階で発売し、随時更新していくやり方がスタンダードとなっています。
HSP/HSSの好奇心旺盛で移り気な面は、業界をうまく選べば重宝される有能なスキルとなります。
また、ある程度スタンドプレーで任せてくれる環境のほうが、熱中した勢いを失うことなく目標へと猛進していけるので、早く結果が出せるでしょう。
チームでは、HSP/HSSの気質を理解して相互に補いあえるタイプと組むことをオススメします。
感情のコントロールで見極め力を活用!
せっかち、短気というと悪いイメージがありますが、自分で怒りの感情をうまく抑えることができれば、見極めの早さを活かすことができます。
前もって起こりそうな事柄を察知し、トラブルを回避したり、備えて準備しておくことも可能ですし、人の能力を見抜く力もありますから、人事配置などでは有効に活かせるはずです。
何より、ビジネスの世界ではスピードが物を言う時代です。
相手の要求を素早く理解できれば、ライバルより一歩リードして立場を有利にすることも容易でしょうし、先回りしてまわりの人のために備えてあげることができる、有意義な面が多くあるのです。
どうかせっかくの特質を修正しようするのではなく、活かせる場を見い出してください。
足りない部分は人の力も借りながら、最善のパフォーマンスが出せる環境やいい人間関係を築いていってください!